アンナ・ネトレプコ
ここのところ、NHK-BShiでソプラノ歌手、
アンナ・ネトレプコをよく取り上げてくれていて、暇しない。
ちょっと前までは彼女の欧州での熱狂的な人気ぶりを見て、
人気が先行しすぎてやしないか、と思ったものだ。
しかし、きちんとこうやって観て聴いてみると、
やはり人気の理由がよく分かる。
上手いのはもちろんのことだが、
声の密度が濃いのだ。
それは例えばルネ・フレミングなどと比べてみるとよく分かる。
フレミングは少し中低音に少しざらつきを感じる。
しかし、それを感じさせないほどの表現力が彼女にはある。
ネトレプコはざらつきのない、密度の濃い声の上に、
表現力もあるのだから、それは人気が高いのもうなずける。
普通に聴いて、美しい。
比較というか、目指している方向性がおそらく違うので、
聴く側の好みによるだろう。
ネトレプコはたまにムラがあるし、キャンセルもたまにあるのが残念だが、
これは声を商売にしている以上、仕方ないだろう。
無理に歌って、喉を痛めて欲しくはない。
声の密度が高いということは、
声帯にそれだけ負担をかけているということだ。
今のうちは無理せず、
モーツァルトやベルカントで表現力をさらに磨いて欲しい。
昔、サバタ指揮の『トスカ』でマリア・カラスを聴いたときは、
鳥肌が立つ覚えをしたが、
そしていずれ、
是非彼女に『トスカ』を歌って欲しい(確かまだのはず)。
今は産休に入ってしまったが、どのオペラで復帰するのかも楽しみだ。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- アンセルメのブラームス(2008.06.30)
- 『名曲探偵 アマデウス』(2008.06.17)
- ぎゃんちゃん(2008.06.09)
- バレエ音楽の指揮者と言えば(2008.06.08)
- マッケラスのモーツァルト(2008.05.16)

コメント