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2008年5月10日 (土)

アンナ・ネトレプコ

ここのところ、NHK-BShiでソプラノ歌手、
アンナ・ネトレプコをよく取り上げてくれていて、暇しない。

ちょっと前までは彼女の欧州での熱狂的な人気ぶりを見て、
人気が先行しすぎてやしないか、と思ったものだ。

しかし、きちんとこうやって観て聴いてみると、
やはり人気の理由がよく分かる。

上手いのはもちろんのことだが、
声の密度が濃いのだ。

それは例えばルネ・フレミングなどと比べてみるとよく分かる。
フレミングは少し中低音に少しざらつきを感じる。
しかし、それを感じさせないほどの表現力が彼女にはある。

ネトレプコはざらつきのない、密度の濃い声の上に、
表現力もあるのだから、それは人気が高いのもうなずける。
普通に聴いて、美しい。

比較というか、目指している方向性がおそらく違うので、
聴く側の好みによるだろう。

ネトレプコはたまにムラがあるし、キャンセルもたまにあるのが残念だが、
これは声を商売にしている以上、仕方ないだろう。
無理に歌って、喉を痛めて欲しくはない。

声の密度が高いということは、
声帯にそれだけ負担をかけているということだ。

今のうちは無理せず、
モーツァルトやベルカントで表現力をさらに磨いて欲しい。

昔、サバタ指揮の『トスカ』でマリア・カラスを聴いたときは、
鳥肌が立つ覚えをしたが、
そしていずれ、
是非彼女に『トスカ』を歌って欲しい(確かまだのはず)。

今は産休に入ってしまったが、どのオペラで復帰するのかも楽しみだ。

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