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2004年12月 8日 (水)

Ardbeg

今日は久しぶりにお酒の話でも書く。
アイラが誇る稀代の銘酒、Ardbeg(アードベック)。

その魅力を、
「その確かな存在感と味わいと香り」
と表現するとありきたりで、いささか気が引ける。

たとえば、Ardbegのボトルが棚一列のどの部分にあっても、
目立ちはしないが、しかし確実な存在感を放つ。
棚一面にそのボトルが並んでいたとしても、
威圧感はあれども、決して嫌味にはならないと思う。

グラスに口を近づけたときから、
何とも言えない懐かしい香りがし、
しばらくこのままじっとしていたい衝動に駆られる。

グラスの中の琥珀をそれでもこちらにたぐり寄せる。

くちびるから舌の先、そしてスッと舌の全体に拡がる、
豊饒かつ繊細な甘みと苦みは、
乾いた私の賤しい魂を、あっさりと潤してしまう。

ロックでも水割りでもストレートでも、
この魅力は変わらない。

どれだけ時代が移り変わっても、
絶対に変わってはならないものがここにある。

誰がなんと言おうと、美しいものが。


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